Google 検索 | AI検索 SGEによる検索流入数への影響について
2023年8月30日、GoogleはGoogle 検索に生成AI機能を追加した「SGE」が日本でも利用可能となりました。
Goolgeからの検索流入が主軸にあるWEBサイトの運営者・開発者にとっては、検索流入数への影響が気になるところです。
現状、SGEの利用者は少ない
SGEの利用には、Google検索またはGoogleアプリにてSGEの有効化(利用規約の同意)が必要です。
また、起動時にポップアップで案内されるのではなく、最新バージョンにアップデート後、「Search Labs」アイコンをクリックまたはタップして操作をすすめる必要があります。
最近はAI関連の凄まじかったブームは一旦落ち着いており、認知度も高くありません。
これらの理由から、現状はSGEの利用者は非常に少ないものと考えられます。
今後はSGEの利用者は一気に増える?
利用開始に「Search Labs」アイコンからすすんで有効化する必要があるのは、SGEが試験導入段階であるためだと考えられ、今後正式に導入された場合は、起動時に利用するかどうかのポップアップが表示される事になると考えられます。
Microsoft Bing検索が、いくらChatGPTのブームに乗ってAIチャット・検索を実装していても元々のシェアの低さから影響は微々たるものでしたが、Google検索となればそうはいきません。
検索において9割のシェアを持つGoogle検索であれば、正式導入後は多く人が利用を開始するでしょう。
プライバシー保護や利用規約が気になったり検索の邪魔と感じる人もいるでしょうから、9割にはいかないはず。
個人的には、これまでの検索結果の方が良いと考える人も多いと予想し、SGEの正式実装後も利用は5割程度になるのでは?と考えています。
思った以上にSGEの結果を表示するスピードが早いので、更に表示速度があがればストレスを感じる人は殆どいなくなり、誰もがSGEを有効にするかもですけど。
参照元サイトにユーザーを送ろうという意思は感じられる
参照元というか引用元というか、現状のSGEで表示される内容の多くは検索上位サイトから検索キーワードに沿った要約を並べたものです。
Bing チャットが取り敢えずで小さい数字で引用元へのリンクを設置しただけのものだったのに対し、Google SGEではUIに四苦八苦はしているとは思われるものの、できる限り参照元サイトにユーザーを送ろうという意思は感じられます。
Bing チャットでは可能な限りBingサービスにユーザーを留めておくように設計している感があったので、不安もありましたが、AIの回答も要約程度にしている事も含め、SGEを使ってみた感じ、まだGoogleはGoogleらしさを失っていない事に一安心です。
現在のところ、概ねは要約ですので、これまでの検索結果でもあった部分です。
要約だけで十分な結果になる情報でなければ、そこまでの変化はなさそうです。
現在までの検索結果に表示されている「関連する質問」の方が、どちらかというと検索流入数を減らしているのではないでしょうか。
検索上位ページがより強くなる
SGEの結果に表示されるのは上位1~6ページ程度の要約文とリンクです。
特にファーストビューで表示される3ページについては、これまでの検索結果より流入数が増えるかもしれません。
逆に、検索結果で3位以降のページは、Googleからの検索流入数が多少なり落ちていく傾向にはなりそうです。
例えば、歴史や語源など、基本的に更新されないモノで、かつ文章のみで解決できてしまう情報は、SGEのみで満足いく結果が得られてしまう事になりそう、それらは流入数は減っていきそうですね。
Search ConsoleでSGEによる流入は確認可能か
Search ConsoleでSGEによる流入を確認するツールやデータはまだ実装されていません。
SGE流入数を確認する機能は、AI利用者の個人情報保護の部分でひっかかり提供されないかもしれませんが、流入数だけでも確認できるようになると有り難いですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません