JavaScript | addEventListener()でthisは非推奨?使わない方が良い?
JavaScriptのaddEventListener()
メソッドで「this」は非推奨なのか、使わない方が良いのかについて紹介しています。
addEventListener()でthisは非推奨ではない
JavaScriptのaddEventListener()
メソッド内での「this」は、イベントリスナーがアタッチされた要素を示しますが、非推奨ではありません。addEventListener()
メソッドにて「this」は一般的に利用されています。
addEventListener()
メソッド内での「this」は、イベントがアタッチしている要素のオブジェクト、コールバック関数での引数「event」や「e」が持つ「target」と同等です。
例えばボタン要素を変数名「btn」として取得してイベントを作成した場合、「this」「e.target」「btn」をそれぞれコンソールログに出力した場合、同じ結果となります。
※ アロー関数では「this」の扱いが変わるので注意。下記参照。
<p><button id="btn" type="button">動作サンプル用ボタン</button></p>
// ボタン要素を取得
let btn = document.querySelector('#btn');
// クリックイベントを作成
btn.addEventListener("click", function (e) {
// 以下の3つは同じ結果を返す
console.log(this);
console.log(e.target);
console.log(this);
});
addEventListener()をアロー関数で記述した場合のthisについて
addEventListener()
メソッドをアロー関数で記述する事も少なくありませんが、この場合「this」はグローバルコンテキストまたは親の関数のコンテキストを示します。
例えば、アロー関数で記述した以下のイベント内ではデフォルトの場合「this」はウィンドウオブジェクトを返している事が確認できます。
// ボタン要素を取得
let btn = document.querySelector('#btn');
// クリックイベントを作成
btn.addEventListener('click', (e) => {
console.log(this);
console.log(e.target);
console.log(btn);
});
この事から、アロー関数を一般的に利用する環境において「this」は非推奨ではないものの混乱を避けるために別の方法で要素を指定しておいた方が良いと考えられます。
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