ChatGPTの偽物や偽アプリに注意しよう、公式モバイルアプリのリリース予定もあり
対話型AI「ChatGPT」にはその人気からか偽物、偽アプリが少なくないようです。
- ChatGPT バージョン:Jan 30 Version
OpenAIによる「ChatGPT」のネイティブアプリはリリースされていません
「ChatGPT」の開発元であるOpenAIは「ChatGPT」に関連するAndroidアプリやiOSアプリ、Windowsのデスクトップアプリなどのネイティブアプリをリリースしていません。
OpenAIが公式にリリースしている「ChatGPT」は2023年2月現在はWEBアプリ版のみです。
ネイティブアプリでは最近までに大量の「ChatGPT」と名付けられたアプリがリリースされてきましたが、Googleではプレイストアからそのほとんどを偽アプリとして削除済み、Appleでも少しずつですが削除されていっているようです。
「ChatGPT」のWEBアプリでも偽物は存在する
また、WEBアプリとして作られた「ChatGPT」の偽物も存在しています。
私が確認したものは表示や構造は公式の「ChatGPT」と非常ににていましたが、アカウントを作成するまでもなく怪しい雰囲気がありました。
私が「ChatGPT」の偽物サイトを発見した際、そのサイトはGoogleの検索結果の広告として最上段に掲載されていました。
広告は実際の検索結果より上に表示されてしまいますので、本物の「ChatGPT」より上に表示されていたことになります。
既に「ChatGPT」を使っていたため戸惑う事はありませんでしたが、噂を聞いて始めてみようって検索した人は本物の「ChatGPT」と勘違いしてしまうかも知れません。
「ChatGPT」の偽アプリ、偽サイトの中身は?
私が確認したものはサインイン操作などもしていませんので、それがどれだけ悪質な偽物だったのかは不明ですが、「ChatGPT」を構成しているOpenAIのAPIを使う為の利用料は従量制で決して安くありません。
仮にチャットとしての機能が実装されていたとしても、OpenAIのAPIを使って「ChatGPT」と同等以上のものはとても無料でリリースする事は慈善事業でもない限り不可能です。
APIを使わず公式の「ChatGPT」のページ情報にアクセスしてデータを抜き取って処理いるアプリもあると思いますが、プラスアルファの機能が追加されていたとしても、OpenAIが許可しているのかどうかも不明ですし活用するにはちょっと怖い気がします。
真っ当な「ChatGPT」系アプリは?
OpenAIはAPIをリリースしていますので、当然真っ当に作られたサードパーティアプリケーションも存在、あるいは公開されていくものと考えられます。
ですが、その人気ゆえに怪しいアプリが乱立しやすくなっているので、アプリ名や説明が誤解を与えないようにちゃんとされているか、レビューを確認したり、必要なログイン情報に問題がないか、OpenAIが公式に評価しているかなどを、今はしっかり吟味して使う必要があります。
アプリをはじめブラウザの拡張機能などユーザーがAPIキーを取得して、それぞれのAPIキーで操作するアプリケーションであれば問題は少ない製品なのかもしれません。
しかし、APIキーを取得して使うという事は、無料分があるとはいえ、無料分を使い切ったら使えなくなるか、有効にして結構な課金状態にするかになります。
OpenAIによる「ChatGPT」の公式モバイルアプリのリリース予定はあり
情報源は少ないですが、OpenAIによる「ChatGPT」の公式モバイルアプリ(ネイティブアプリ版)のリリースは予定されているとの事です。
アプリの公開時期などは不明です。
参考:OpenAI launches ChatGPT Plus, starting at $20 per month | TechCrunch
また、モバイル端末でもPCと同じようにWEBアプリ版の「ChatGPT」は利用できますので、それまではそちらで楽しみましょう。
本物の「ChatGPT」のWEBサイトは以下のものになります。
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