アクティブ(active)とパッシブ(passive)の違い、使い分けについて
アクティブ(active)とパッシブ(passive)は、動詞の使役形を表す言葉であり、行為の主体と目的を表す役割が異なります。
アクティブ(active)は、行為の主体が直接的に動作を行う形式です。主語が行為の実施者であり、目的語が行為の対象となるものを表します。例えば、「彼は本を読みます」という文では、彼(主語)が本(目的語)を読むという意味です。アクティブ形式は、行為の主体が明確で、行為の責任や関与が強調される場合に使用されます。
一方、パッシブ(passive)は、行為の主体が受け身である形式です。主語は行為の受け手となり、目的語が行為の実施者を表します。例えば、「本は彼によって読まれます」という文では、本(主語)が彼(目的語)によって読まれるという意味です。パッシブ形式は、行為の結果や影響が重要であり、行為の実施者が明確でない場合や、行為の責任や関与が軽減される場合に使用されます。
使い分けのポイントとしては、以下のようなものがあります。
- 行為の主体が明確で重要な場合はアクティブを使用します。例えば、「彼が問題を解決しました」という文では、彼が問題を解決したことが重要な情報です。
- 行為の結果や影響が重要であり、行為の実施者が明確でない場合や、行為の責任や関与を軽減したい場合には、パッシブを使用します。例えば、「問題は解決されました」という文では、問題が解決されたという結果が重要で、行為の実施者は明示されていません。
- 文脈や表現のバランスも考慮します。文章全体のリズムや調子を整えるために、アクティブとパッシブを使い分けることもあります。また、特定の文体や目的に応じて、アクティブやパッシブを好んで使用する場合もあります。
総じて言えることは、アクティブ形式は行為の実施者が重要であり、パッシブ形式は行為の結果や影響が重要な場合に使用されるということです。具体的な文脈や意図に合わせて、使い分けるようにしましょう。
active と passive を使った英文例
以下にアクティブとパッシブを使った英文の例を示します。
アクティブ:
- She paints a beautiful picture. (彼女は美しい絵を描きます。)
- They built a new house. (彼らは新しい家を建てました。)
- The company produces high-quality products. (その会社は高品質の製品を生産しています。)
パッシブ:
- A beautiful picture is painted by her. (美しい絵が彼女によって描かれます。)
- A new house was built by them. (新しい家が彼らによって建てられました。)
- High-quality products are produced by the company. (高品質の製品がその会社によって生産されています。)
これらの例では、アクティブ文では行為の主体が直接的に行動を起こしていることが述べられています。一方、パッシブ文では行為の主体が受け身になり、行為の結果や影響が強調されています。