Azure OpenAI ServiceとOpenAI APIの料金などを比較
MicrosoftはMicrosoft Azureで利用可能なAIサービス「Azure OpenAI Service」を発表しました。
OpenAIの名前が入っている通り、「OpenAI」のAIモデルを利用する事ができます。
OpenAI社が提供しているAIモデルであるGPT-3、Codex、DALL-Eが利用可能で、自然言語処理、コード生成、画像生成に活用できます。
こんなの出されたら利用したい場合、どちらを使えばよいか悩みますよね。
Pythonでのサンプルコードを見たらOpenAIのAPIと同じく「openai」というパッケージを読み込んでいましたので、機能的には「Azure OpenAI Service」も「OpenAI」も特に変わりなさそう。
元々OpenAIのAPIもMicrosoft Azureで利用できますので、まずは料金の比較で判断しても良いかも知れません。
「Azure OpenAI Service」と「OpenAI」の料金を比較
ChatGPTにも使われている言語処理AIモデルの「GPT-3」の言語モデルにて価格を確認してみます。
言語モデル | Azure OpenAI Service | OpenAI |
---|---|---|
Davinci(ChatGPTと同等) | $0.02(およそ2.6円) | $0.02(およそ2.6円) |
Curie | $0.002 | $0.002 |
Babbage | $0.0005 | $0.0005 |
Ada | $0.0004 | $0.0004 |
という事で、「Azure OpenAI Service」も「OpenAI」従量課金の価格は全く同じですね。
参考:Azure OpenAIService – 価格 | Microsoft Azure
「Azure OpenAI Service」と「OpenAI」の無料分で比較
「OpenAI」のAPIは、最初の5か月間の間だけ18米ドル分を無料で利用可能です。
「Azure OpenAI Service」でも30日間の間だけ使える200米ドル分の無料分が紹介されていますが、これは「Microsoft Azure」の初回利用で貰える無料分ですね。
「Microsoft Azure」を既に使っている人は対象外です。
ただ「Azure OpenAI Service」には月々の無料分が付いてきます。
「Microsoft Azure」の月々の無料分というのはサービスによって内容が違いますので、調べてみましたがまだリストアップされていませんでした。
BingのAIチャットで確認したところ、以下のような返答。(参照元ページはMicrosoftサイトでしたが、記載されておらず。)
Azure OpenAI Serviceの月々の無料分は、GPT-3モデルについては10万トークン、Codexモデルについては5万トークン、DALL-Eモデルについては1万トークンです。無料分を超えると、使用したトークン数に応じて課金されます。詳細な価格情報は、Azureの公式サイトをご覧ください。
トークン単位、となるとスペックの高いAIモデル使った方が良いですよね。
言語モデルは10万トークン分と記載されていますが、1リクエストで内容によって300~2000くらいです。
例えば日本語で長文の文章や、長いプログラムを渡して、レスポンスで受け取った場合は一気に消費します。
ChatGPTみたいなアプリを使って使ったら一瞬で溶けます。
しかし、使い方によっては月10万トークンで事足りる用途もあるでしょう。
まあ、GPT-3で最高スペックの「Davinci」を使っても1000トークンあたり、およそ2.6円ですので、10万トークンって260円分でしかないんですけどね・・・・
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