Bard、ChatGPT、Bing チャットを比較(2023年6月時点)

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Bard、ChatGPT、Bing チャットを比較(2023年6月時点)

無料で使える主要な対話型AI「Google Bard」「ChatGPT」「Microsoft Bing チャット」について、2023年6月時点での個人的な評価、比較をまとめています。

BardChatGPTBing チャット
応答速度
UI
連続した会話
文章生成
コーディング
地域情報
ニュース
情報の正確性
画像生成
作曲
作詞
文章の要約
Bard、ChatGPT、Bing チャットを比較(2023年6月時点)

※ ChatGPTは無料版という部分で評価しています。ChatGPT Plusで考えるともっと評価点は高いです。

応答速度

応答速度は抜群にBardが速いですね。
ChatGPT、Bing チャットはストレスに感じる事も少なくありませんが、Bardはストレスフリーで使えます。

UI

UIはChatGPTが好きです。
やはり、会話ログの管理が便利なのとデザイン性が良い。

Bardも近いUIですので会話ログがあれば、と思います。

連続した会話

連続した会話ができるというのは、目的のない会話、コーディングや何かを生成している場合でも重要な部分です。

その意味ではChatGPTが使いやすいですね。

Bing チャットは制限がありますし毎回同じ事をBing検索を経由してしまう事も多く、イマイチです。
Bardは現状、手前の会話すら参照していないのでは?と思うくらいダメです。

文章生成

文章生成能力は、対話型AIというだけあっていずれも良い方だと感じます。

Bardは少し定型文みたいな返しが多い、Bing AIはWEB検索に頼る事が多い為、どこかにある内容が出てくる可能性が高そうです。

コーディング

コーディング能力はいずれも優秀。

GPT-4が使えるBing AIが抜きん出ていそうですが、WEB検索した結果のまま、といった事が多いのがイマイチ。

Bardは会話の連続性が難しいのが難点。
ChatGPTだと「修正して」というだけですがBardは色々と含めて指示しなければいけないのがネック。

地域情報

地域情報に関してはBardが別格。
特に飲食店や会社などの情報はGoogleのもつデータやユーザー評価が活用されているのが大きいです。

ChatGPTは存在しない店舗や会社名を当たり前のように生成します。
Bing チャットはBing検索の精度次第ですか。

ニュース

特に最新のニュースについては、現状はいずれも対話型AIに頼るべきではありません。

Bardが割りと最新の情報を取得してきますが、今まで通りWEB検索した方が圧倒的に早く正確な情報を得る事ができます。

古いニュースであれば、対話型AIも使えるかもしれません。

情報の正確性

いずれも、対話型AIの返答内容の正確性について、常に確認する必要があります。

特にChatGPTは、質問の言葉からそれっぽい答えを生成しますので、当たり前のように嘘をつくので注意が必要です。

画像生成

無料で使えるという部分では画像生成についてはBing チャットのみが現状機能しています。
性能は満足できるものでしたが、やはり著作権などが気になるところですので、完全に自分用としてしか使えないかな、と。

Bardも(学習データがちゃんとしているという話の)Adobeの画像生成AIを導入するという話ですので、期待したい部分です。

作曲

作曲結果の良し悪しの判断は難しいですが、いずれも「可能」という状態にはなっています。

作詞

作詞は、ChatGPTが登場した当時は、お話にならないであろう歌詞を生成していましたが、最近試してみたところ、ChatGPT、Bard、Bing AI共に、なかなか良さそうな結果になっていました。

文章の要約

文章を渡して、要約を生成するという部分では、ChatGPT、Bard、Bing AIいずれも優秀な結果を返します。

総評

自分では認めていませんが、Google信者的なところがある私ですが、普段使う対話型AIはChatGPTとなっています。

Bardは「連続した応答が弱すぎる」「会話ログが保持できない」「それ以外が特別優れてもいない」という3点で個人的評価は現状低いです。

Bing AIは「Bing」という名称に嫌悪感を抱いてしまう世代ですので、実際の性能より評価が低くなってしまっているかもしれません。

特に競い合って進化していって欲しい部分でもありますので、今はBardの巻き返しに期待しています。