燃料費調整額は下落の流れ、価格激変緩和対策込みで電気代が大幅に安くなる?

2023-04-28電気料金,光熱費

燃料費調整額は下落の流れ、価格激変緩和対策込みで電気代が大幅に安くなる?

1月になり、電気代・ガス代のニュースが発信されまくっていましたが、2月検針分からの電気代・ガス代は下落方向です。

政府の価格激変緩和対策もあり、当面は電気料金の高騰に怯える必要はなくなっていると思います。

燃料費調整額は今後下落の流れ

例えば中部電力の燃料費調整額は、従量電灯などの規制料金は上限の5.36円を下回るまで変化はありませんが、自由料金メニューの場合は1検針月分の12.30円、2月検針分の燃料費調整額12.51円、電気料金 3月検針分の燃料費調整額11.28円と下落方向に切り替わりました。

2月からは価格激変緩和対策でそれぞれ7円引かれるので規制料金メニューは2月分から▲1.64円、自由料金メニューは2月検針分が5.51円、3月検針分は4.28円となります。

ロシアのウクライナ侵攻前があった直前の燃料費調整額は▲0.44円ですので、規制料金メニューであれば、既に侵攻前より電気料金が安くなる状態です。

燃料の先物価格を見る限り、当面は大幅な下落方法

燃料費調整額に影響する「原油」「石炭」「天然ガス」の先物価格からウクライナ侵攻を一年前とする直近1年分のチャートをみてみます。

もちろん、まだまだ安心できる情勢とは言えませんが、燃料費調整額は6か月前~3か月前の3か月分の価格が反映されますから、ドル円相場も同じように該当時期の価格は高値付近、その後しばらくは下落、3、4か月後には確実な大幅下落が見込めます。

賞味、今の燃料費とドル円の相場水準で維持されれば価格激変緩和対策の7円分がなくても、ウクライナ侵攻前どころかコロナ前の水準まで下がる気がします。

大手電力会社の値上げ申請

ヤフーニュースなんかみると値上げされた電気料金を電力会社が簡単に下げる訳ないとかのコメントも散見されますが、電気代高騰は燃料費調整額が理由です。
燃料費調整額は計算式が確定しており、電力会社が自由に値上げ・値下げを判断している訳ではなく燃料価格が下がれば必ず安くなります。

ただ、東京電力をはじめいくつかの大手電力会社は、燃料費調整額に上限がある規制料金メニューに対して値上げを申請しています。

価格激変緩和対策で7円分は補填されていますし、燃料費調整額が当面下落方向になるのは当然把握しているはずなのに、値上げの申請はどうなのでしょうね。
ただ、これは国が許可する必要なので今後燃料費調整額が下落傾向なら簡単には許可しない可能性がありそうですが、どうでしょう。

中部電力は値上げせずとも乗り越えられるとかなんとかのコメントと見かけた気がするので期待。

価格激変緩和対策は令和5年9月末までは確定

延長があるかは不明ですが、価格激変緩和対策による1kwhあたり7円の補填ですが、令和5年9月末までは確定しています。

関連:燃料油価格激変緩和補助金|経済産業省 資源エネルギー庁

例えば4人世帯で月平均1,000kwh使うとしたら月々7,000円は補填される計算、8か月間続くので5万6,000円は補填される事になりそう。

使用量が大幅に少ない世帯の場合は大きくないですが、沢山使っている家庭なら恩恵は大きいです。

電気料金高騰の報道に感じたいやらしさ

YouTubeでテレビ番組の電気料金高騰の報道もいくつか拝見しましたが、紹介されているモデル家庭の電気料金が月5万円(3人世帯)、15万円(3人世帯)ととても高額になっている家庭ばかり。

下の画像の世帯は、主な電気料金が増えた理由は電気の使用量ですし。

3人世帯5万9千円
3人世帯5万9千円

下の画像の世帯は、青森とはいえ3人でこれは節約の余地があるのでは?と考えてしまう。(いや、私、北の地域を甘くみてるのかも?)

それはそれでテレビ番組らしいなーってところですけど。

しかし、価格激変緩和対策の7円補填について紹介されるモデル家庭は月々2,646円とか、なぜ前出の家庭で平等に比較として紹介しないのか。

TBS NEWS DIG Powered by JNNより
TBS NEWS DIG Powered by JNNより

同じように比較すれば少なめに計算しても月5万円の世帯ならば月に1万円以上、15万円の世帯ならば月に3万円以上が価格激変緩和対策で補填される事になります。

TV番組はいつもの事ですが、個人のYouTube動画でさえも、あたかも価格激変緩和対策の7円補填が焼け石に水みたいな表現されてますし同じように焼け石に水、雀の涙と言っている動画も見ました。

しかし、個人的には十分すぎる対策だと感じているので、うーんって感じでしたね。

とりま、節電意識の改善で思った以上に今冬の電気料金は安くなっていて、更に価格激変緩和対策の7円補填は嬉しい限りです。
PCをノートにしたのと、コタツを使うようにしたのは大きい。コタツあったけえ。