AIチャットの実装でBing検索のトラフィックは増えたのかどうか

2023-02-16Bing AIチャット,SEO

AIチャットの実装でBing検索のトラフィックは増えたのかどうか

Microsoft BingにChatGPTと同系統のAIがAIチャットとして実装され数日が経過しました。
おそらくはここ10年で、一番Bingが注目されているタイミングでしょう。

ここでは当サイトにおいての、そのBing検索からのトラフィックが増加具合について紹介しています。

AIチャット実装は検索トラフィックは減る要因なのでは?

確かにAIが全体的に利用可能になっていれば、検索機能があまり使われなくなる可能性はありますが、今現在の多くの人がまだAIチャットを使えない状況下では、BingでWEB検索をしているユーザーは増加傾向にあるはずです。

Windows PCに限ればですが、新しいAIチャットを使う為に、順番待ち状態の早期解放を設定する必要があり、いくらかのユーザーは(仕方なくかもですが)規定の検索エンジンをBingにしているユーザーも少なくないと考えられます。

そういったユーザーは全体から見れば少ないとは思いますが、元々のシェア率が世界で3%、日本では5%だった事を考えると、長年シェア率において低迷しているBingにとっては大躍進となっていてもおかしくないはず。

それならば、PCからのアクセスが60%台、Windowsに限れば50%ほどの当サイトのBing検索エンジンからのトラフィックにも影響しても良さげなところでは?と考えました。

結果、Bing検索からのトラフィックは増加していない

結論から書くと、当方のサイトにおいてはBing検索からのトラフィックは特に増加していませんでした。

検索エンジンからのトラフィックからの割合で調べていきます。

過去5か月分のデータでは、google検索が72.72%、Yahoo!検索が10.77%、Bing検索が約6.16%でした。

Bingに新AIチャットが公開されてから今日まで最新データでは、google検索が74.63%、Yahoo!検索が10.07%、Bing検索が約6.10%でした。

1サイトのみデータですので偏る可能性もありますが、Bing検索からの増加していないというか、僅かに減っています。

インプレッションは割と増えている

久しぶりにMicrosoft Bing Web Master Toolsを見ましたが、インプレッション数は増えている模様です。

Bingでのインプレッションは増えている?
Bingでのインプレッションは増えている?

ここ数日分はGoogle検索も含め全体的に増えている状態ですので何とも言えませんので、これがAIチャットを導入した効果かどうかは不明。

インプレッションが増えていて、トラフィックが増えていないという事は新AIチャットが使われていて検索結果は表示されているけど、そもそもAIチャット目的だから見向きもされていない、という事にもなりそうです・・

新Bingはスタートダッシュに失敗したのではないか

WEB制作者目線でいうと検索エンジンのシェア率がどう移り変わろうと、トラフィック全体は変わらないから良いのですが、ChatGPTで楽しんでいる一人のユーザー目線でいうと、残念というか。

これだけのChatGPTの人気にあやかれるのであれば、もう少し検索エンジンのシェアに影響しても良さそうな雰囲気でした。

もし、新Bingはスタートダッシュに失敗したという事なら、これは欲を出し過ぎたのが原因ではないでしょうか。

新Bingといっても、WEBコンテンツなのでPCでもスマートフォンでも本来は「新型AIチャット搭載して新しくなったので是非アクセスしてみてねー」ってURL置いとけば済んだところをです。

なのに上から目線で、新AIチャット使いたければ、Edgeを規定のブラウザにしろ、Edgeのショートカットを作れ、規定の検索エンジンをBingにしろ、Bingアプリもダウンロードしろ、タスクバーにBingショートカット作れ。

ちょっと強欲過ぎるのでは?

これでは、ちょっと試しにBing使ってみようかなってなってた人も、いやそんな面倒ならいいわってなりますよ?普通に考えて。

過去最高にBingが注目されて大チャンスなのに、スマホユーザーならBingって何だっけ?って人の方が多そうなレベルなのに。

現在、待機中が100万人を突破したとのことですが、世界での数字なので日本に限れば、まだまだ少ない。

話題になっているとはいえ全体から見れば極一部に過ぎないといったところでしょうか、これくらいじゃトラフィックに大きく影響する訳でもないのも納得ですかね。

これからじわじわと増えていく可能性も十分ありますが、もっとドカーンとスタートダッシュできた気がしますね。

Google検索のAIチャット Bardは次元が違う

Googleが限定的に実装しているAIチャット Bardが世界シェア90%超えのGoogle検索で一般公開された日はもう、次元が違う話になりそうです。

能力の話ではなく、使われる度合いについて。

Bingがどんなに頑張っても、Windowsに規定の検索エンジンとして標準搭載されている癖に3%しかシェア取れていないところ、所詮は元が元なのですよね。

シェア90%超えと言いますが確か93%とか。
しかし、例えばBing検索はWindowsの一部で強制的に使わされますし、Yahoo!検索やBing検索を使う人も普通にGoogle検索も使っていますので実際のシェア率は更に高いはずです。

Google検索にひっついてくるとあれば、ほぼ全ての人が自動的にそれを利用を開始する事になります。

いや、Appleの検索エンジンも現在はgoogleでシェア率に反映されていますが、AppleはGoogleのAIチャットのiOS版に導入することを許可しない可能性が高いとかなんとか話がありましたっけ。