Atom | remote-ftpでエックスサーバーにSFTP接続する方法

2021-06-03エックスサーバー,Atom,レンタルサーバー

Atom | remote-ftpでエックスサーバーにSFTP接続する方法

コードエディタAtomのパッケージ「remote-ftp」を利用してエックスサーバーにSFTP接続する方法です。

FTPと違ってSFTP接続は工程が多くちょっと大変ですが、安心・安全な接続に期待できます。

remote-ftpのインストール

remote-ftpはFTP、SFTPを実現するAtomの機能拡張パッケージになります。

※各Atomのメニュー説明はメニュー日本語化パッケージ「japanese-menu」を利用した場合のものとなっています。

「ファイル」ー「環境設定」ー「インストール」から「remote-ftp」を検索してインストールします。

remote-ftpのインストール

SFTP config fileの作成

メニューバーの「パッケージ」から「Remote FTP」ー「Create SFTP config file」を選択します。

「SFTP config file」が作成できない場合の注意点として、現在開いているファイルが新規作成時の「untitled」になっていない事を確認して下さい。

「remote-ftp」はローカルのファイル・ディレクトリとサーバー上のファイル・ディレクトリを紐付けるのでローカルに置くファイルの場所が必要です。

未作成だった場合、ローカルファイルの場所(フォルダ)はひとまず「Atom」やサーバー名など適当につけておいて後で変更します、ファイル名も影響しません。
ディスクトップ上に並ぶのが嫌な場合はWindowsの「ドキュメント」フォルダに作成します。

SFTP config file(SFTP config file)の編集

SFTP config file(.ftpconfig)はFTP config file同様にjson形式で記述されています。

{
    "protocol": "sftp",
    "host": "example.com",
    "port": 22,
    "user": "user",
    "pass": "pass",
    "promptForPass": false,
    "remote": "/",
    "local": "",
    "agent": "",
    "privatekey": "",
    "passphrase": "",
    "hosthash": "",
    "ignorehost": true,
    "connTimeout": 10000,
    "keepalive": 10000,
    "keyboardInteractive": false,
    "keyboardInteractiveForPass": false,
    "remoteCommand": "",
    "remoteShell": "",
    "watch": [],
    "watchTimeout": 500
}

編集・記入が必要な項目

エックスサーバーに接続する為に、編集・記入が必要な項目です。

hostsv1234.xserver.jpホスト名
利用中のサーバーIDに編集して下さい
port10022ポート番号
エックスサーバーの場合、portは22ではなく10022を指定する必要がある
user英数字エックスサーバーでのユーザー名
remote“/home/ユーザー名"などサーバーの接続先
初期値、最上位ディレクトリなら変更不要
privatekeyC:/Users/ユーザー名/atom.ssh/xxxxx.key"など秘密鍵の保存場所
※下記参照
passphrase英数字認証パスフレーズ
※下記参照

エックスサーバーで秘密鍵のダウンロード

エックスサーバーのコントロールパネル「アカウント」ー「SSH設定」からパスフレーズを入力して「公開鍵認証用鍵ペアの生成」を行います。

秘密鍵のダウンロード

ここで入力したパスフレーズは外部サーバー、PCから秘密鍵にアクセスする際のパスワードととして利用します。

パスフレーズはSFTP config fileのpassphraseの項目に記入します。

※初期状態の公開鍵を変更したい場合は、先に「公開鍵登録・更新」を実行します。

※パスフレーズを再設定した場合も、秘密鍵が再生成されているみたいなので「公開鍵登録・更新」は不要かもです。

パスフレーズを入力して「公開鍵認証用鍵ペアの生成」を実行すると自動的に、「アカウント名.key」という秘密鍵をダウンロードします。

秘密鍵の保存場所

この場合の秘密鍵はPC内に保存します。

Windowsパソコンであれば、例えばC:/Users/ユーザー名/以下にatom.ssh等の名前でフォルダを作りその中にダウンロードしたxxxxx.keyを保存します。

保存した場所のフルパスをSFTP config fileのprivatekeyに記入します。

AtomでエックスサーバーにSFTP接続をする

SFTP config fileの編集・記入が完了したらファイル保存をして、エックスサーバーにSFTP接続できるか試します。

SFTP接続の方法はメニューバーの「パッケージ」から「Remote FTP」ー「Connect」を選択します。

AtomでエックスサーバーにSFTP接続

画像の様に、緑色のポップアップが表示されたら接続に成功しています。

赤色のポップアップだった場合、いずれかの問題で接続に失敗しているのでチェックします。

SFTP接続に失敗する場合のチェック項目

SFTP接続に失敗する場合のチェック項目です。

  • port番号は10022になっているか
  • 接続先を"/"にして一度試す
  • 秘密鍵のファイルは最新か(再生成されていないか)
  • privatekeyのパスは正確か

などなど、privatekeyのパスでつまずきやすいですが、一度「C:/Users/ユーザー名/atom.ssh/xxxxx.key"」にして成功できないか試して下さい。