Bard?Bingは良いけどGoolgle、お前はダメだ。時代はAIとWEBの情報マッチポンプへ

2023-05-18Google Bard レビュー・ほか,Google Bard

Bard?Bingは良いけどGoolgle、お前はダメだ。時代はAIとWEBの情報マッチポンプへ

Google検索にAIチャット「Bard」が限定公開中です。

MicrosoftがChatGPTを利用したAIチャットをBingに搭載するなど、AIというものが一気に身近な存在となってきましたね。

大変素晴らしい事でもありますが、様々な問題を抱えていそうでもあります。

WEBコンテンツ制作関連で楽しいでいる身として思うところがあり、随分とうがった見方な内容になってしまってますが、どうかご了承ください。

Bingは良いけどGoolgleはダメだ

個人的にはBingにChatGPTを搭載するのは(別に)良いニュースでありました。

それは、あくまで所詮はBingだったからです。
シェア3%台のBingがちょっと頑張っても知れていますし、そももそBingの開発チームが悪いのかなんなのか、あれですからシェアを伸ばせるかどうかも怪しいところ。

しかし、Google、あなたはダメだ。
見切り発車でやるには、変化や影響が大き過ぎる。

当方もGoogle検索にAIによる回答を載せる事には期待と不安が入り交じる心境です。

まず、Googleさんは検索エンジンの精度というか、溢れかえるアフィリエイト記事をなんとかしれくれませんか?

いえ、AIチャットなんて多くの人には良ければ良いなといった期待の話でしょう。

しかし、Google検索からのアクセス、それが収益にしろ やる気にしろ 糧になっている人にとっては、うーん。

このブログもやはり検索エンジンからのアクセスがメインでして、その中でGoogle検索の比率が80%を超えています。

Google検索に頼ってきたツケですが、AIチャットの進化は本当に楽しみであり、不安でもあります。

Bingについては、今回話題になって利用者が増えるかもしれませんが誤差ですから。シェア3%ですから。
Microsoftのすべてがどうこうはないですけど、Bingの開発チームは本当にシェア3%も納得の「えぇ。。」って感じですもの。

限定公開中のGoogle Bardが不正確な情報連発で株価下落?

そんなニュースが飛び交っていますね。

アルファベットの株価みてないので適当ですけど、おそらくBardで上がってた分が少し落ちたとかそんななのではないでしょうか。

不正確な情報という面ではMicrosoft BingのAIチャットに使われるAIモデルのChatGPTさんも大変お手のものですが、Microsoftは提供もできていない段階から絶賛されているのに、Googleは限定公開のテスト版でもネガティブニュースになるというのは、どういう事でしょう。

あきらかに両者、お互いを意識しての見切り発車な訳です。

Bingの方は、大々的に発表しておいて、まだ定型文の質問しかできず、AIチャットが回答してますよ風な定型文を表示しているだけですからね。
順番待ちになってはいますけど、米国含め実際に使った情報がSNSにもないって事は全員順番待ちか。

時代はAIとWEBの情報マッチポンプへ

Googleさんも言っています。

Bard は、LaMDA を利用した実験的な会話型 AI サービスです。大規模な言語モデルを使用して構築され、Webからの情報を利用して構築されているため、好奇心の出発点であり、複雑なトピックを簡素化するのに役立ちます。

Google AI updates: Bard and new AI features in Search

WEBから集めた情報をAIが回答としてユーザーに表示する。
ユーザーは、その回答を元にしてネット上に情報としてあげる。

これを繰り返す訳です。
少なくとも少しの間はこの情報マッチポンプが発動し続ける訳です。

AIもネット上の情報の正確性を判定しながら学習していき、それは現在でも既にかなり高度なものなのでしょう。

しかしAIが間違った情報を提供する事で、ユーザー達がその情報を得てネットに再供給します。
ひとつの不正確のな情報がネットに増殖していきます。

その増えた偽りの情報をAIが拾うと「世の中、これだけの人間が言っているんだ、本当なんだ。」と、今度は信憑性の高い情報と認識するかもしれません。

また、AIの存在を壊そうと、正確な情報と偽って同じ嘘の情報を大量にネットに発信したりAIに教えたようとしたりする集団も出てくるかも?
それはないかー。

情報発信者が減ってAIの精度も落ちる?

ユーザーの調べ事はAIチャット上で完結していきますので、Google検索からのアクセスの激減と共にネットに情報を発信する人も減少していくでしょう。

例えば、Wikipediaだって全部AIに拾われてAIの回答として提供されるのなら支援金も集まらなくなるし「やってらんねw」ってなるのかもしれません。

そうなるとAIは情報の学習先を失っていき新しい情報の信憑性を確保できなくなっていったりしそうな。

そうなる前に改善されるのでしょうし、AIチャットとの利用者との会話の中で間違っている情報を正したり、新しい情報を得たりもできるでしょうし、結構大丈夫だったりするのかな。

AIチャットの収益モデルはMicrosoftに軍配が上がるのでは?

Googleは様々なサービスを提供していますが、まだまだGoogle広告関連の収益が大半を占めています。
広告に依存しないGoogle Cloudなんかのサービスは2022年でもまだ赤字なのだか。

YouTubeは良い感じにGoogle検索とは分離できているので、大きくは減少しないでしょうけど、それでも特に情報系の物事については、検索エンジンで情報を調べて検索結果のYouTube動画を見るといった事も少なくありません。

検索結果AIチャットの収益化モデルは色々とできるのでしょうけど、Googleはあまり無茶ができないと思われます。

世界中のWEBコンテンツに提供されているGoogle広告の表示回数はAIチャットの搭載によって激減するかも知れませんが、その分の収益をGoogleはAIチャットで上げれるのか。

AIチャットの回答にスポンサー広告の情報を優先的に含める、といった事もMicrosoftはできても、Googleはなかなかできないのではないでしょうか。

Googleは自社製品がGoogleの検索上位に表示されてしまっただけで、独占だなんだと盛大に叩かれる会社ですからねえ。

もしかするとGoogleはAIチャットをヒットさせる気はないのかも知れません。

しかし、Microsoftならやります。やってくれます。

そもそも自社サービス内での広告媒体しか持っていないMicrosoftにとっては、検索結果の移動先へのアクセス数など利益に関係なくてどうでも良いはずです。

半年後、1年後あたり、MicrosoftのAIチャットに例えば「最高の検索エンジンは?」って聞いたら平気な顔して「Microsoft Bing!」と答えてるような未来が見えます。(そんなあからさまな大嘘はやらないかもですけどw)