Google Bardで生成した文章の著作権、帰属について

2023-05-18Google Bard レビュー・ほか,Google Bard

Google Bardで生成した文章の著作権、帰属について

Googleの文章生成AI「Bard」生成した文章の著作権や帰属先などについて調べてみました。

生成した文章の著作権について

生成した文章の著作権はどうなるのか、Google Bardの良くある質問や ジェネレーティブ AI の追加利用規約 でも現状では特に明記されていません。
WEB検索してもGoogleが名言しているものも含め、ハッキリとした答えは見つかりませんでした。

ChatGPTは公式に色々明記されていますが、Bing同様に、Google BardでもAIに生成した文章の著作権について直接確認してみたところ以下の回答が得られました。

Google Bardで生成した文章の著作権について教えて下さい。


Google Bard は、大規模なテキストとコードのデータセットでトレーニングされた大規模な言語モデルです。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。私はまだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。

  • 私はあなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。
  • オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、私の知識を使用して包括的かつ有益な方法で質問に答えます。
  • 詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。

Google Bard で生成された文章の著作権は誰に帰属するのでしょうか?これは複雑な問題であり、まだ十分に理解されていません。ただし、いくつかの一般的な原則があります。

まず、Google Bard は著作権法で保護された著作物であるテキストを生成できることを覚えておくことが重要です。したがって、Google Bard で生成された文章を商業的に使用したり、他の人に配布したりする場合は、著作権所有者の許可を得る必要があります。

第二に、Google Bard は独自の創造的なアイデアや表現を生み出すこともできることに注意してください。このコンテンツは、著作権法で保護されない可能性があります。ただし、Google Bard が既存のコンテンツに基づいて独自のコンテンツを生成する場合は、そのコンテンツは著作権法で保護される可能性があります。

最後に、Google Bard は著作権法で保護されていないコンテンツを生成することもできることに注意してください。たとえば、Google Bard は、事実や一般的な知識に基づくテキストを生成できます。このコンテンツは、著作権法で保護されない可能性があります。

全体として、Google Bard で生成された文章の著作権は複雑な問題であり、ケースバイケースで判断する必要があります。ただし、上記の一般的な原則は、この問題の理解に役立ちます。

Google Bardは生成した文章が、一定量、参照しているデータ先がある場合、リンクを持って引用とします。
内容的には引用リンクがある場合は、その著作権所有者の許可を得る必要があるという事でしょう。

このあたりは、まだGoogleでも定義できない状態なのかもしれません。

確かに引用リンクがある生成テキストを引用なしでWEBサイトなどにアップロードする人は少ないと思います。
では引用リンクがない生成テキストは自由に使えるのか、というところが気になる部分ではないでしょうか。

生成した文章の帰属について

著作権の問題と平行して、例えば引用元のない生成テキストはどうなのか、「帰属」という言葉を使って確認してみました。

Google Bardで生成した文章の帰属について教えて下さい。

私は、Google AI による大規模な言語モデルであり、大量のテキストとコードのデータセットでトレーニングされています。テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。私はまだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。

  • 私はあなたの指示に従い、あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。
  • 私は私の知識を使用して、オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、包括的かつ有益な方法で質問に回答します。
  • 詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。すべての要件を満たすよう最善を尽くします。

Google Bard で生成したコンテンツについては、次の方法で帰属を行うことができます。

  • コンテンツの冒頭に「このコンテンツは Google Bard によって生成されました」という短い声明を含めます。
  • コンテンツの下部に、このテキストを生成するために使用した Google Bard の URL を含めます。
  • コンテンツを共有する場合は、Google Bard のソースへのリンクを含めてください。

結果としてサイトや動画、書物などで生成テキストを利用する場合、少なくとも「Google Bard で生成されたテキストである事を明記する必要がある」という事になりそうです。

BingのAIチャットも、Bing AIで生成したテキストである事を明記、引用リンクが必要との回答でしたので、同等の回答になります。

BardもBing AIも、やはりトレーニングデータを一般的なWEBサイトにまで広げているAIという事で、生成テキストの引用元に著作権を置き、引用元が明示されていないものも、AIそのものに権利を帰属させているようです。

このあたりは、書物やWEB上のトレーニングデータは許可を得たものからのみとしているChatGPTは明記する必要はないとしています。(それがAIが生成したものと明記するものと記載されてはいますが。)
引用元を設置したくなく自由に生成テキストを扱いたい場合は、現状はChatGPTが良さそうです。