リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)の推奨充電電流と最大継続充電電流について
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを購入して太陽光発電の蓄電池として利用しています。
利用を開始するまで推奨充電電流と最大継続充電電流というバッテリー仕様について特に把握していなかったというか、なんとなく、これくらいまでは充電できるのかな、といった認識でした。
充電器やチャージコントローラーの複数接続について調べている際に、先々には気にする必要がある事に気付きました。
Ampere Time リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの推奨充電電流
利用しているバッテリー、Ampere Timeのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーをベースに考察しています。
Ampere Time | 12V 200Ah LiFePO4 リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 内蔵100A BMS
すべての容量タイプでの確認できませんでしたが、推奨充電電流は12vタイプまたは24vタイプにおいて容量に応じて20A、40Aなどで設定されているようです。
推奨充電電流というものが、バッテリーにとって良い数値なのか、充電に必要な時間が現実的という数値なのかですが、充電器なら充電電流を合わせられるもののソーラーパネルでの発電は、この数値に合わせようといった考えは通常持たないと思われる。
12V 200Ahのバッテリーシステムで40Aなら充電電力は480wとなり、ソーラーパネルでの発電量を考えた時、そこそこ現実的、期待したい発電量となりそうではあります。
Ampere Time リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの最大継続充電電流
利用しているAmpere Timeのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの最大継続充電電流は製品ページや製品マニュアルにて記載されています。
最大継続充電電流 | |
---|---|
12v 50Ah | 50A |
12v 100Ah | 100A |
12v 200Ah | 100A |
12v 200Ah Plus | 200A |
12v 300Ah | 200A |
12v 400Ah | 250A |
24v 100Ah | 100A |
24v 200Ah | 200A |
12v 50Ahの製品は50Aとなっており、600wあたりの充電量が限界だと考えられます。
最大継続充電電流が一番大きな数値となっているのは12v 400Ahの製品で250Aと記載されています。
必要なケーブルの太さと許容する充電量
最大継続充電電流と記載されてはいますが、250Aを許容するケーブルとなると60sqより太い100sqのケーブルが必要になります。
200Aでも少なくとも60sqのケーブルが必要です。
24v 200Ahが200Aですが、ケーブルさえ許容電流に収めていれば例えば4,000w台のソーラーパネルの発電を充電しても大丈夫ということでしょうか。
※12v 200Ahを直列に繋いで24v 200Aとした場合に、最大継続充電電流が200Aになるのかメーカーに要確認。
私の場合、接続しているケーブルサイズが38sqで162Aまでの許容電流ですので、それ以下となりますし、充電するハイブリッドインバーターの方が最大1,400wとなっており、おそらく60Aが最大値です。
海外勢のYouTubeなどを見ていると、この最大継続充電電流以下であれば複数のチャージコントローラー、充電器をバッテリーに接続しても特に問題はないという事を検証した動画などが多く出てきます。
ハイブリッドインバーターの上限に達した後、別経路で複数の充電元を接続するという事は一応可能そうではあります。
ハイブリッドインバーターの上限スレスレまでソーラーパネルを接続するのではなく、余裕を持って別途チャージコントローラーなどを使って別系統で充電できたらな、とか考えています。
結果的にハイブリッドインバーターにしたので問題ありませんでしたが、構成を考えている時にはバッテリーとインバーター間のケーブルの太さを良く気にしていましたが、大出力を考えていないのと、逆にソーラーからの充電量は出来るだけ上げたいとすると、チャージコントローラーからバッテリーへのケーブルサイズの方が太くなる事は十分にあり得るのですね。
ディスカッション
「複数のチャージコントローラー、充電器をバッテリーに接続しても特に問題はない」という記述は大変嬉しかったです。
100Vと200VのSRNEが各1台とチャージコントローラー1台から、48V200Ah-LFP 1式に充電できたらいいなと思っていました。
理屈上はいけそうに思いましたが、実績が知りたかったからです。これで、LFPを2系統にする手間が省けそうです。