SRNE ハイブリッドインバーター 夜間電力を充電して昼に使う案

2022-10-01ハイブリッドインバーター,ソーラー発電

SRNE ハイブリッドインバーター 夜間電力を充電して昼に使う案

夜間がお得な電力プランと、SRNEのSolar Hybrid Inverter(ソーラーハイブリッドインバーター)で夜間電力を充電して昼の電気代が高い時間に使うには、どうするべきか紹介しています。

日本でも使えるSRNEのハイブリッドインバーター24Vタイプの「HF2420U60-100」「HF2430U60-100」、48Vタイプの「HF4830U60-H」「HF4850U80-H」にて共通の課題となりますが、基本的には24Vタイプをベースに考察しています。

ハイブリッドインバーターでは時間を指定して充電する事はできない

SRNEのSolar Hybrid Inverterに限らず、ハイブリッドインバーター単体で時間を指定して充電する機能を持つ製品は現在のところ見つけられていません。

少なくともSRNEのSolar Hybrid Inverterでは日時という概念がないので、何時から充電を開始するという設定を組む事はできません。

夜間の時間帯に安い電力料金がプランがある事が世界的には一般的ではないとか、そういった事も海外製の機器の機能として存在しない理由なのかもしれません。

手動で充電モードと出力モードを切り替える案

電気代がお得な夜間時間になったら手動で充電モードと出力モードを切り替える事で、「夜間時間帯に主電源からバッテリーに充電する」という条件は満たせそうです。

夜間ですのでソーラーパネルの発電はないものとすると、設定01の出力優先モードを「UTI 主電源優先モード」に、設定06の充電優先モードを「CUB 主電源優先充電」にする意外に選択肢はありません。

出力優先モードをバッテリー優先にすると、できないか、充電しながら出力する事になりますので非推奨となります。

その後、充電完了または夜間電力の時間帯が終わるまでの間に、設定01の出力優先モードを「SOL ソーラーパネル優先モード」「SBU インバータ優先モード」に、設定06の充電優先モードをOSO ソーラーパネルからの充電のみに切り替える必要があるでしょう。

操作に慣れれば、手動である程度は対応可能ですが、切り替えの忘れにより、例えば昼間の高い電力で無駄に充電し続けたりと、日々の苦労が水の泡になるなるようなロスが生じる可能性も少なくなさそうです。

タイマーと電源切替器を使って自動化する案

設定06の充電優先モードを「CUB 主電源優先充電」にしておいて、なおかつタイマーで夜の時間帯意外は切断しておく。

夜の時間帯にタイマーでオンにして主電源が供給し、充電完了かタイマーがオフになるまでバッテリーに充電する。

ソーラーの電力もなく、主電源も切断している際にバッテリーの充電が切れた時用に他のAC電源を使うように電源切替器などで切替える。

「04 バッテリーから主電源に切り替わる電圧値」を高めに設定しておく必要がありそう。

問題点は以下の通り

  • ハイブリッドインバーターの主要機能である電源切替えの機能を捨てる事になる
  • タイマー、電源切替機の追加コストが必要
  • 充電が完了すると夜間電力の時間帯でもバッテリー出力を使い始める事になる

変換効率を考慮する必要がある

夜間電力を充電して昼に使うという手段には、充電時と出力時の変換効率によるロスを考慮する必要があります。

最近、とある人気バッテリーメーカーのテスト動画で、専用の充電器を使っているにもかかわらず空の状態から満充電までの約4kwを充電するのに、5.2kwを電源から供給(消費)している場面を拝見しました。(20A充電、消費電力の確認はエコチェッカーでした)

ここからインバーターで交流に戻して出力するのにも更に変換ロスが必要になります。

SRNE Solar Hybrid Inverterは変換効率が95%と相当高い数値が発表値となっていますが、流石に製品の価格やサイズ感から充電・インバーター共に、そこまで高い変換効率は持っていないと予想しています。

それよりも専用の充電器で、私が考えていたよりも多くの変換ロスが発生している事を知り、ちょっと夜間電力の充電を昼にまわすのは日本のエコなんとかシステムとかでありそうな、本当に高効率なハイスペックマシンを使わないと厳しいのでは?と考えるようになりました。

ソーラーパネルにコストを使うべきかも

現在は、夜間電力を充電する仕組みを構成するコストをソーラーパネルの増強に使う方が良いかもと考えています。

結局のところ、ソーラーパネルの発電量が十分な数字になってきた場合は、夜間電力の必要量も減りますし、夜間電力を使う方針を考えた際に先々には通常の多段階の料金体系のプランに戻す事も案の中にあるはずです。

当然、ソーラーパネルの設置場所に限界があるので一概には言えませんが、夜間電力の利用はシステムをステップアップさせる際の補助的な位置づけでしたし、何よりも夜間の充電を日々気にする労力は無い方が良いかも、といったところです。

ただ、夜間料金が安い電力プランは電気の利用環境によっては十分にそれだけで恩恵を得られそうです。

例えば、私の場合は冷蔵庫やファン、Wi-Fi機器など昼間の常時使っている消費電力分くらいなら、いずれはソーラーパネルで確保できそうです。

そうなると乾燥も使ってる洗濯機などを昼間の高い時間に使う事だけでも避ければ、夜間電力を~、と、期待に想像していた時ほどではありませんが、十分に電気料金を安くできるかもです。

保険的に、電源切替機はあった方が良いかも

夜間電力を充電を目的としなくても、ハイブリッドインバーターが何らかの理由で出力しなくなった場合を考えると、別のAC電源から自動で切り替える保険的な仕組みはあった方が良いかも知れません。

SRNEのハイブリッドインバーターの故障でAC出力が出来なくなった、といった情報はまだ見つけていませんし、私はPCの側にシステムを設置して監視できる時間が長いため様子見です。

結局、電源切替器を用意するのであれば「タイマーと電源切替器を使って自動化する案」も、充電時に必要な電力量と、出力した時の電力量をそれぞれ測って比較して様子を見たいかもですね。

自動電源切替器の完成品は、そこそこの値段で売られていますが、リレー?などで作れる人が羨ましいです。

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